usaginekoのブログ

子供がいない結婚生活

義母の一周忌まで 人が死んだら本性がわかる14

年末で忙しく過ごしていた。じーちゃんとは、電話で連絡を取り合っていた。

義母が亡くなり、親の面倒を看る人がいなくなってしまったので、おばとおじは、都合が良いとき、互いに月に一度位、じーちゃんちに行くようになっていた。二週間に一度の割合で、どちらかがじーちゃんちにいることになる。じーちゃんは、87歳だが、消防士をしていたこともあり、足腰も丈夫で、雪の中、一キロ以上離れた、ばーちゃんが入所している施設に歩いて、洗濯物を取りに行っている。義母が生きていたときは、義母がやっていて、ばーちゃんの夕飯も義母は付き合っていた。顔の産毛をそったり、車イスで施設の中を散歩したり、ベッドの周りを掃除したり、以前でいうヘルパー2級の資格を取り、一生懸命、ばーちゃんの世話をしていた。ばーちゃんは、そんな娘が亡くなったことを知らされていない。

じーちゃんちは、店も近く、駅や銀行、市役所等、歩いて行ける距離にある。ただ、冬は、雪かき、特に屋根の上の雪おろしがじーちゃんには、大変なので、それをおば夫婦がやっているみたいだった。おじ夫婦は、脚が悪いので、身の回りの世話をしていると思う。じーちゃんは、じーちゃんちの後ろにアパートがあり、貸しているので、借りている方が、雪が積もったら、その都度、家の周りの雪かきをやってくれているみたいだ。玄関前位なら、じーちゃんも自分でやっていると言っていた。雪が降る地方の人達は大変だ。

おばとおじとじーちゃんの意見で、一周忌は、式場(おば意見)で、料理は高めのやつ(おば意見)、お返しは季節ものの私の地元の名産品(おば意見)、招待する人達(じーちゃんとおじ意見)に決まった。

お返しは、私の母が知り合いに頼み、予約してくれた。お金も私達が大変だろうから、母が出してくれた。いつもは、お歳暮にじーちゃんや親戚等に送っているものだったが、今年は数が多いので、調達出来るか、心配だった。季節ものなので。無事に年末に出来たという知らせが来て、早速、じーちゃんちに送った。これで一安心。飛行機のチケットも、ずっと前から予約していたので、大丈夫。葬儀社に電話して、お返し物を入れる袋も用意してくれることになった。じーちゃんやおじは、お坊さんがご飯を食べて行くか行かないかは、聞かなくていい、食べていかないだろうから、あとでタッパに入れてお寺に持っていくからと言っていたが、刺身あるし、コース料理なのに、持っていくのは、おかしいと思い、しかも、食べないなら、高い料理なのに、食事代包んだ方が安いと思って、葬儀社の人に確認したら、きちんとお坊さんが食事するか、聞いて下さいと言うので、お寺に電話した。食べるとのことだった。従兄弟の子どもの受験生も来るから、用意し、下の子どものお子様ランチも用意しろと言われたので、数に入れた。違う従兄弟の子ども産んだばかりの奥さんも来るから、用意した。来なくていいのにと思った。そして、葬儀社の人がお身内さんなので、気にしなくていいと言うのに、のしと御礼状もつけろと言われた。私は、すぐに自分で作った。旦那は、私の家にお婿さんに入ったので、じーちゃんや義母やおじの名字と旦那の名字は違うから、旦那の名字とじーちゃんたちの名字を入れた。お金出さないのに、旦那の名字だけでいいと思った。いちいちうるさいって思ったけど、黙って従った。そして、年が明けた。

           つづく